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実生(みしょう)プロジェクトについてMisho Project

福島第一原子力発電所の事故により、多くの施設周辺の住民が強制退去、避難を余儀なくされ、また、退避を免れた住民の多くが放射能汚染の長期的な被害に怯えている。特に、放射線被曝に敏感な幼児、子供たちの健康への影響は最も気がかりである。さらに、食の安全を追求してきた福島県の農家は、農地の放射能汚染という到底受け入れ難い現実に直面している。

政府、福島県が放射能測定を行い文科省が公表してはいるものの、測定点は限られており、詳細な汚染状態の把握が急務となっている。また、福島第一原発事故は現在進行形であり、今後のM8クラスの余震発生の可能性を考えると、有事に備えてリアルタイムで放射能汚染をモニターするシステムの構築が切望される。

一方で、放射能汚染は、福島の美しい山里の物理的な汚染に留まらず、国民の放射線に対する無知と不十分な情報公開に起因する心の汚染へと拡大し、風評被害と差別を引き起こすに至っている。国内のみならず、心の汚染は世界的規模に広がりつつあり、既に日本経済への影響としても表れている。

三春“実生”プロジェクトは、福島県三春町在住の桜守が千年後にも生き続ける桜を育てようと、苗木からではなく、種からの育成(実生)にこだわる姿勢に共感を得たことがきっかけで発案された。これを、今回の原発事故に対する草の根レベルの活動を実現させるための基本理念に据えて提案するに至った。基金は「土壌(コミュニティ)」を提供し、プロジェクト(活動)は県民・国民・世界市民のボランティアがそこに種を蒔き、直接参加する行為を意味する。この「土壌」は、科学的精神(scientific integrity)に基づくべきであり、行政、民間、教育機関、宗教、国籍等あらゆる壁を超え、誰にでも開かれた中立で公正なものでなければならない。

ここに三春町町民はプロジェクトを立ち上げ、最初の活動として、町民が希望する農地、校庭の放射能汚染濃度の測定を行う。これまでの東北大有志による土壌汚染測定の結果、10m単位でも放射能濃度が大きく異なっている事例もあり、各家庭でのきめ細かな測定が望まれる。よって、10 台のサーベーメータを手配し、町内会で町民が必要に応じて空間線量を測定できる体制を整える。また、希望者が指定されたポータルに任意に測定量を公開できるシステムも整備し、その有用性を検証する。さらに、希望する成人にはポケット線量計を配布し、積算量を毎週一回報告してもらう。義務教育にある町内の子供にもOSL線量計の着用を促し、希望者全員の被曝量をモニターする。

最終的には、このパイロットプロジェクトで得られた経験を土台として、希望する他の市町村へそのノウハウを積極的に提供する。また、福島県、日本政府にこの市町村レベルでの取り組みへの全面的な支援を働きかけ、全世界へも発信する。特に放射線に関する防護法や健康管理など、専門的なアドバイス・サポートは東北大学有志が積極的にこれを行うものとする。

今回の震災は千年に一度の規模と言われている。三春町町民と東北大学研究者有志は、この「一大事」を認識し、多くの犠牲者の命を受け継いだ我々の使命が、桜守に倣い千年後を見据えて、今このときにこの場所で種を蒔く行動を起こすことであることを確認し、表明するものである。

OSL線量計の貸与Optically Stimulated Luminescence

  • 三春町と実生プロジェクトでは、妊婦の方から中学校までのお子さんに線量計を貸与します。
    妊婦の方へは、最初に充電式の線量計を貸与し、お子さんが生まれてからは電池式の線量計へ、未就学児(その保護者の方)の方へは、最初に電池式の線量計を貸与し、お子さんが小学校へ入学された時点でバッチ式(Osl)線量計へと、それぞれ変更となります。

    対象/三春町民及び三春町内の事業所等に勤務する方
  • 申し込み/三春町役場2階総務課内の事務局にて申し込みが必要です。印鑑と本人確認のできる書類(免許証など)をお持ちください。